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カウントダウン“±0”の事

 当初、予定日は 8/13でした。
 ただ、初産というのもあって、それはあくまで予定日であって、それは前後それも後へずれる事の多いだろうと思われていました。
 ところが、ここでカウントダウンを始めた頃に、相方が軽度の妊娠中毒症(入院するほどではない)であることがわかり、予定より早まるかもしれないという方向へ。
 しかし、前日じゃなかった前々日まで、全くそれまでと変らず家事をこなしていたので、「やっぱり予定日より遅れるのかな」とボクは思ったのでした。
 昨夜、八時くらいにコハルを連れて部屋に帰ってみると、相方が見た目にしんどそうにして晩飯の用意をしていたのでした。部屋で着替えていると、相方の苦しげな声と息遣いが聞こえてきたので、いそいでそちらへ向かうと、いわゆる陣痛というものが襲ってきたのだと。メモ用紙に陣痛の起きた時間と、その間隔を書き込んで、落ち着くとまた夕飯の準備に戻ろうとするのでした。すでに、殆どの準備が出来ていて、あとは火にかけるだけみたいな状態だったので、とりあえず後を引き継ぎ調理を再開。その間も、陣痛が相方を襲っているのですが、病院から「等間隔で十分になったら連絡ください」と言われていたらしく、耐えるしかない状態。そんな状態でも夕食を摂る、食べないとこの後に控えているであろうそれに耐えられないかもしれないからね、ということか? この段階で、八分~十一分のまちまちの間隔、アベレージでみればすでに十分。そこで、病院に連絡を入れてみると「五分間隔になったらもう一度連絡ください」とのこと (え?
 たしかに、時間を追うごとに陣痛の間隔は短くなってきているのは感覚的に、それ以上にメモ帳をみてわかるのだけど、それはつまりボクには何も出来ない時間帯が増えているということであって、なんとも手持ち無沙汰というのか悶々とした時間を過ごす事に。一応、義父に連絡を入れて「今晩中に入院は間違いない」と伝え、病院までの足を確保しておく。
 十一時半くらいだったかな、いよいよ陣痛の間隔五分平均になってきたので、再度病院に連絡を入れると「じゃあ来い」と言われ、相方、ボク、義父母の四人で病院へ。ちなみにコハルは一人(匹)でお留守番、空気を察したのか妙に神妙にしていたのが印象的でした。
 病院に着いたのが、日付変更線をちょうど越えたところ。相方は診察室に連れて行かれ、ボクらは陣痛室という部屋で待機。小一時間くらいで相方も陣痛室へ。その後、何度か助産婦さんや、看護士さんが、子供の心音や、相方の血圧を計りにやってくる。その間の陣痛の周期は三分を切ってました。ええ、休むに休めない状態だったと思います。それは、隣に付いていたボクですらそうなんだから、当事者にしてみればそれ以上の苦痛を感じていたんだろうと……カウントダウン“2”をアップしたのがこの辺かな。
 そんな時間がしばらく過ぎて、三時くらいだったかな、「今までと違う感覚の陣痛が来たから、(助産婦さん)呼んで来て」と言われ、ナースステーションに行き助産婦さんを連れて帰ってくると、そのまま分娩室に。
 三時半になり「ご主人も分娩室に来てください」と言われる。立会い分娩を希望していたのでボクだけ、義父母も立ち上がったものの、やんわりと拒否をされていた模様。
 分娩室では相方が、なんか美容院とかにありそうな感じのベットに寝かされておりました。
 ベットの上で、それまではじっと陣痛の痛みに耐えていた相方が、泣くし叫ぶしで「ああ、いよいよなんだな」と逆にボクは醒めていくのを感じてました。寧ろ、助産婦さんはもっと醒めていて、それによるところも大きかったのかもしれません。なので、ボクの緊張感が続いている間は、相方が叫べば「声を出さないでね」とか、「大きく息を吸って」とか、「落ち着いてね」とか、持ち上がった相方の肩を押さえつけながら諭していたりしたのでした。
 四時少し前、相方が「あとどのくらいですか?」と聞くと、助産婦さんが「あと一時間はかかるでしょう」と。それを聞いたボクは、残り少ないエネルギーを残りの一時間持たせられるようにしたのですが……五時を過ぎても、なんら状況に変化が見られない、しかも助産婦さんが「ご主人も座って休んでいてください」なんて言うもんだから、エネルギー切れになっていたボクは、ストンとソファに腰を落とし、時折うつらうつらと。眠れたもんじゃないんだけどね、正直。なにせ、三分おきに、相方の息遣いが荒くなって、時には叫ぶわけだから。
 七時になり、医師がやってきて、助産婦さんから状況の報告を受けて、提案をされる。されたのは当然ボクではなく相方にです。「このままだとあと二時間くらいかかります、二人ともまだ体力はありそうなので大丈夫だと思います」と言いながら、「吸引分娩にしますか?」という提案。しばし、逡巡した後「お願いします」ということとなり、機器のセッティングが始まる。
 いざ、吸引を始めると早い事。相方が二度ほどいきんだら「はい、もう大丈夫ですよ」って。それまでの数時間にわたるバトルとも言えるあれは一体なんだったんだって、拍子抜けするほどでした。
 それが七時三十四分の事。
 そうやって出てきた小さい塊は、出てくるなり細くて長い指をわきわきと動かしながら、声高に第一声を発し無事出産は終わったのでした。まあ、胎盤の処理とかなんとかってのは、まだ残っていたんだけど、それはね。
 血を拭き取って相方の胸の上に乗せられた浅黒い小さな塊は、とにかく指をわきわきさせて、自分の存在を確認するように顔を触るでなく撫でるでなくしているのでした。
 その後、一旦看護士に連れて行かれ、体を綺麗に拭いて、体重を計って(3070g)もらい、今度はお包みに包まれて「はい、ご主人どうぞ」と渡される。うむ、コハル(約2000g)より重いぞw
 しかし、泣かない子です。なんか、生まれたてってもっと泣いて泣いて前後不覚になるくらいに泣いているってイメージがあったんだけど、さっぱり泣かない。相方の胸の上にいたときは、「母親の心音が云々」と医師が言っていたので、そういうものなんだと納得したんだけどね。ボクが抱いている間もさっぱりなんです、泣けないわけではない事はわかっているんで、鈍いのかなその辺? 今は幾ら泣いてもいいのにね。帰ってきてから夜鳴きなんぞされようものなら……するんだろうな、きっと。
 再び陣痛室に全員で戻り一旦解散。
 ボクは帰って軽く飯食って爆睡でした。三時に起きようと思っていたのに、目が覚めたら五時過ぎてたですw

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コメント

おめでとうございます。

事に及んで男は無力なのかとも思いましたが
付き添うことで安心感を与えることができるのですね。

いつかわたしもそうありたいです。

投稿: PRA | 2006.08.13 10:08

 どれだけ存在感を出せるかが男の見せ場かもしれないです。
 ボクもどれだけそれができたか自信は全くありませんw

 PRAさんなら、上手く出来そうな気がするよ、うん

投稿: ミツルん | 2006.08.14 00:05

おめでとう!

そろそろ名前に悩んでるころかな?
ほっといても夜鳴きに悩まされるようになるよー、たぶん。

投稿: なみ | 2006.08.14 17:37

おめでとうございます!
お披露目を楽しみにしているね~。

お二方ともお疲れ様でした。
そしてこれからまた、未知の生活が待ち構えているのね。
やっぱり第一子って何事も初めてだから、いろいろドキドキわくわくてんこ盛りだねぇ。
がんばってね!

投稿: 和人 | 2006.08.14 18:59

おめでとうございます!
サガンも勝ったし、いいことが続くなー。

ではではー。

投稿: Hide | 2006.08.14 20:48

>なみさん
 名前はなんとかなる見込みがつきました。
 夜鳴きはなぁ、ボク眠りが浅い人なんで大丈夫かなぁ 

>和人さん
 わくわくてんこ盛りって、良い事だらけに聞こえますw
 そうだったらいいなぁ

>Hideさん
 ありがとうです。
 ハットの新居辰基から一字貰おうとか画策しましたが、女の子に「辰」も「基」も使い辛い事に気付き、断念。ていうか、まかり間違って似たら困る部分もあったりするので、付けられなくてよかったというのはヒミツです。

投稿: ミツルん | 2006.08.14 23:53

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